立体プラバン協会に作家会員として登録してくださっているプラバン作家のみなさんに、プラバン.netから10の質問! プラバンを使った作品を手がけ始めたきっかけやエピソード、製作に欠かせないお気に入りの道具、作品に込める思いなどを伺ってみます。
第47回2023日本ホビーショーでの「プラバン博」にご参加いただいた作家会員のみなさんをご紹介しています。今回は、作品展示のほかブース全体の案内役としてもご活躍いただいた、「Myu2. (みゆつー)」さんです!
プロフィール
相模原市出身/調布市在住
大妻女子大学家政学部被服学科卒業/武蔵野美術学園メディア表現科イラストレーションコース卒業
芥川賞作家の装画をはじめ、暮らしや女性向けの書籍・雑誌を中心に、商業施設ポスター等ビジュアルを担当。 プラバンでは百貨店などでのアクセサリー販売・ビジュアル制作の他、イベントなどの企画提案から運営まで担当。
■受賞歴
第4回 日本文学館出版大賞 アート部門 特別賞(2012年)
FELISSIMO お届けBOX50デザイン 入選(2013年)
MY CITY, MY SAGAMIHARA Instagram フォト&アートコンテスト 2021 絵画部門 部門賞
作品制作やイベント主催、幅広く活動するクリエイターにとっての「プラバン」とは?
Myu2. さんの幅広い活動の中での「プラバン」との出合いや、関わり方とは……? そのほんの一部を聞いてみました。
Myu2. さんに10の質問
身に着けた人が「いつもより自分にちょっと自信を持てるように」の“おまじない”
イラストレーターとしてまだ1年生か2年生の頃、今ほど多くなかったハンドメイド作品が並ぶイベントに出店する機会がありました。何か身につけるものを1から自分で作りたい、と思ってあれこれ悩んでいた時、小さいころにやったプラバンを思い出しました。そのイベント用にブローチを作ったのが最初です。
透明なプラバンアクセサリーを本格的に始めたのは2021年の春夏シリーズから。もともと透明なプラバンを焼いた後に着彩してアクセサリーにしていたのですが、着彩しなくても綺麗だなぁと気が付いたのがきっかけです。
実は大学時代ファッションデザイナーになることを目指していました。しかし、たくさんデザイン画を描いているうちにイラストが好きなんだと気が付きイラストレーターの道へ。
ファッションデザイナーを志していた当時、お気に入りの服として身に着けた誰かが、その日ごきげんになるようなデザインを考えていました。
その思考の延長で、今はMyu2.のアクセサリーを身に着けて下さった方が「いつもより自分にちょっと自信を持てるように」、とおまじないをかけて作っています。
ワークショップは“一期一会”。そのご縁と直感を楽しい経験に変えてもらえるように。
年齢性別問わず、プラバンで形が変わる様子や色付け等楽しんでいただけたらと思っています。隣の人の作品を見てコミュニケーションが生まれているとこちらまでほっこり。「この材料はどこで買えますか?」「家でどんなお絵描きしたらいいですか?」などのご質問をいただくと、深く楽しんでいただけたかな、とうれしくなっています。
ワークショップは“一期一会”だと思っています。お客様は女性・お子様が多いですが、最近男性の参加者も増えています。ご参加のきっかけも、ワークショップ以外の活動で私を知ってご来場いただいたり、イベントの事前準備中に通りがかってくださったことでご参加いただいたり……。そうした方の、たまたま見つけてくださったご縁と直感を裏切ることなく、ワークショップという手仕事やアートに取り組んだり、参加者同士でコミュニケーションをとって楽しんだりしてもらえるような時間と場所作りに力を入れています。
もちろん当日たまたま見つけてくださり、ご参加くださる一期一会も嬉しいご縁です。
しっかり切れるハサミと使いやすいベンダー、重宝しています。
ARSというハサミを使っています。私は基本手で全て切っているのですが、厚めのプラバンでもしっかり切ることができます。あと最近であったGodHandの万能ベンダーが、つまみがフラットで先も細いので、ワイヤーワークの際とても重宝しています。
ナナアクヤの使っているハサミ プラバンクラフトになくてはならない道具のひとつが「ハサミ」。 ナナアクヤが普段使っているのは「クラフトチョキ(アルスコーポレーション)」。 ワークショップでも皆さんその切れ味に驚いて、その後ネットで購[…]
今までのプラバンの形にとらわれない使い方を提案していきたい
形も色も大きさも、いろんなものが作れること。正解がないこと。何回作っていても次の構想につながっていくので不思議です。
思い通りになるようで、ならないところ(笑)。紙などと違い、曲げられる限界や縮小させるので大きさ確保の限界もあります。そうした「限界」をどうやって突破して作品を作るかが難しいところでもあり、面白いところです。
「焼かないプラバン」と題して商業施設などでもビジュアル作品を担当することもあるのですが、今までのプラバンの形にとらわれない使い方を提案していきたいです。また、透明なままのプラバン作品もよりブラッシュアップさせます。
プラバンクラフトのハードルは高くないです。はじめの一歩を踏み出して!
気になったらまず最寄りの100円均一に500円~1000円握りしめていってみてください。プラバン、可愛い飾り、金具、工具など一式そろえることができますよ。そう思うとハードルがかなり下がると思います。はじめの一歩を踏み出してください♪
図案をなぞって切って焼くだけ!
プラバンのかんたんモチーフアクセサリー
<特別付録>すぐに作れるプラバンのアクセサリーキット
著者 Author | くまだまり、Myu2.、SHOCO、しばさおり |
---|---|
出版社 Publisher | 芸文社 |
発売日 Release date | 2014/8/28 |
ISBN | 978-4863963320 |
薄いプラスチック板、通称「プラバン」。オーブントースターで加熱すると縮んで硬い板になります。
プラバンを好きな形に切ってそこに絵を描いたり、模様をデザインしてみたり楽しみ方はいろいろ。
ブローチやキーホルダー、リング、ピアスなどいろいろなアクセサリーが、すぐできます。
絵が苦手でも、不器用さんでも大丈夫。キュッと縮んで上手に見えます。
かわいい! 簡単! 楽しい! がぎゅっと詰まったプラバンで世界にたった一つのオリジナル・アクセサリーを一緒に作ってみませんか。
特別付録は、B5サイズの透明プラバン(厚さ0.21mm、熱収縮性あり)4枚、B5サイズの白プラバン(厚さ0.2mm、熱収縮性なし)1枚、フェルトテープ(幅1cm×長さ18cm)1枚をセットにしたプラバンのアクセサリーキットです。
本書では4名のプラバン作家さん別に、油性マーカーで作るプラバンとアクリル絵の具で作るプラバンを紹介しています。
プラバン作家さんに10の質問 「プラバン博」参加作家シリーズは、引き続き順次公開していきます。どうぞお楽しみに。
プラバン.net を運営する 立体プラバン協会 では、会員を大募集中! プラバンクラフトファンのみなさんに交流していただいて、プラバンクラフトをもっと盛り上げていくための、ファンのためのグループです。
目的は「立体プラバンが楽しいということを世界に広める」! プラバンクラフト作品をまだ作ったことのないあなたも、作ったことがあるあなたも、作家活動をしているあなたも、ぜひご参加ください! お待ちしています。
あなたも、その“プラバン愛”を共有してください! プラバンクラフトのいろいろ情報サイト《プラバン.net》をご覧いただきありがとうございます。 「立体プラバン協会」は、この《プラバン.net》をベースに交流して、プラバンクラフトをもっと[…]