「プラバン.net」オープンと「立体プラバン協会」設立1周年となるこの記念日に更新するコンテンツは、「マッキーを使ったプラバン着色の技法」大特集です!
プラバンの作品づくりによく使う油性マーカーの「マッキー」ですが、塗り方のひと工夫で、とても豊かな表現を生み出してくれるって、ご存じでしたか?
ポイントとなるのは、「インクの濃さをコントロールすること」と「色をミックスすること」。
この2つが、プラバン作品の可能性を無限大に広げてくれるんです。
きょう取り上げるのは「インクの濃さをコントロール」しながら作品に表情を与える塗り方の技法です。
特徴的な4種類の着色技法を、動画つきで一挙にご紹介します。
今回使ったマッキーの色は「紫」と「水色(ライトブルー)」の2色のみ。着色技法の違いだけで、まったく異なる雰囲気の作品を仕上げていきます!
2月8日は #プラバンの日 ! マッキーでのプラバン着色は、可能性無限大!!
プラバンの着色方法には色々ありますが、ナナアクヤが立体プラバンを始めたごく初期からずっと使い続けている、ゼブラの「マッキー」。
淡い色から濃い色まで、また色を混ぜることで驚くほど豊かな色彩を表現できる、本当に素晴らしく創作に欠かせないツールです。
ご紹介するのは、この4種類の作品。「紫」と「水色」の2色のみを使用して、技法の違いだけで作っていきます。
(濃い色の花は、最後のステップで「金色」を使っています。この使い方も最後にご紹介します!)
マッキーでの着色 4種類の技法別サンプル
今回使うマッキーや材料・道具はこちら。これだけで、AからDまで4種類の異なる技法で塗り分けました。
それでは、順番にご紹介しましょう! ぜひ動画とともにご覧ください。
【技法A】ぼかしの表現:乾いたキッチンペーパーを使って、縁に白い部分を残したグラデーションに。
乾いたキッチンペーパーに2色のマッキーのインクをつけます。
中心から外側へ、ぼかしながらグラデーションになるように塗ります。縁の部分は、塗らないように白く残しておきます。
「キッチンペーパーにつけたインクを、いったん下に敷いた紙につけて色の確認をすること」と
「インクを落とすことでインク量を調整すること」です!
【技法B】水彩画のような表現:キッチンペーパーに、マッキーのインクとエタノールをつける。
キッチンペーパーに2色のマッキーのインクをつけ、さらにエタノールをそのインクの上につけます。
中心から外側へ、放射状に全体に塗ります。
「キッチンペーパーにつけたインクを、いったん下に敷いた紙につけて色の確認をすること」です。
【技法C】水彩画のような表現(技法B)+ ぼかしの表現(技法A)をミックス、中心に濃いグラデーション。
まず【技法B】と同様に、キッチンペーパーに2色のマッキーのインクをつけ、さらにエタノールをそのインクの上につけます。
中心から外側へ、放射状に全体に塗ります。
その後、中心部だけ【技法A】のように、ぼかしながら中心部だけ濃くなるようにグラデーション表現をします。
縁の方を濃くしたいときは、中心部にぼかして色を追加したのと同様に、縁の部分に色を足してください。
【技法D】全体的にしっかりと濃い色の表現。
先に、キッチンペーパーにエタノールだけを垂らして準備しておきます。
その後、まず2色のマッキーのうち1色だけを、直接プラバンに放射状に塗り、すぐにエタノールのついたキッチンペーパーで中心から外側へ放射状にぼかすようにして、インクを伸ばします。
そのまま同じキッチンペーパーに2色目のインクをつけて、1色目の上から塗ります。
1色目のインクをさらに足したりして、思った色に調整します。
さらにひと工夫! 【加熱後に金色でアンティーク風加工】
オーブントースターで加熱したあとに、金色のペイントマーカーでアンティーク風の着色加工もできます。今回は「マッキーペイントマーカー 金」を使いました。
まず、化粧用のスポンジに、金色のペイントマーカーのインクをつけます。
そのままパーツに塗ってしまうと、インクがべったり付きすぎてしまうので、【技法A】などと同じように、いったん紙の上に多すぎるインクを落として調節しましょう。
そして加熱後のパーツに金色をまぶすように、ポンポンとフチの方から着色します。
金色が多すぎると、せっかくのベースの色が隠れてしまうので、程よくなるように気をつけましょう。
動画でまとめ
最後に、すべての動画をつなげたロングバージョンのものをご用意しました。
「マッキーを使ったプラバン着色の技法」、まとめて一気見したい方はこちらからどうぞ。
この記事で使った花の型紙は、この本に掲載しています(型紙「お」・「か」)