ハサミで切りすぎて腱鞘炎に
私がスキャンカット を導入しようと思ったきっかけは「腱鞘炎」。
これはナナアクヤのプラバン本が立て続けに出版されることになった頃の話。
本のレシピに載せるためには、1作品につき型紙通りに切り終えたプラバンが必要量の5倍程度は用意しないといけません。
つまり、ひとつの作品に5枚の同じ形のパーツが必要だとすると25枚を用意してレシピの撮影に臨むことになります。
またプラバンワークショップを開催する機会も次第に増えていきました。
人数分の材料をあらかじめカットしておくタイプのワークショップもあります。
100人分の材料を用意するのはなかなか大変です。
初めのうちは頑張ってハサミで全部切って用意していましたが、ある日ハサミを握る手が痛くて動かなくなってしまいました。
手を休ませれば痛みは引きますが、作業を始めたら結局同じ状態。
私はプラバンの型紙を作る際に、まずは手描きでおおよそのデザインを決め、試作を何度か繰り返し型紙の微調整をしながら、最終的にはAdobeのイラストレーターで書き起こしています。
イラストレーターのデータをカットデータにできる?
せっかくイラストレータで作ったデータがあるので、それをそのままカットしてくれるような夢のようなマシンは何かないだろうか?と検索しました。
検索していくつか候補は上がりましたが、最終的に選んだのは
「ブラザーのスキャンカット CM110」当時の価格で本体価格が5万円前後。(写真リンク先はCM300)
ハサミなら数百円で済むところを、数万円もするマシンを買うことに悩みました。
でも手が痛くては仕事にならないのです。
腱鞘炎で病院に行ったり、湿布を貼るのだってお金はかかります。
その当時、検索してもプラバンそのものをカットできると言っている人をなかなかみつけられなかったものの、スキャンカットの説明に「0.2mm厚までのプラスチックシート(PP)」は切れるとの表記があるので、きっと「プラバン(PS)」も行けるはずと信じて購入しました。
そして、我が家にやってきた1台目のスキャンカット(現在我が家には3台のスキャンカットがあるのですがその話はまた別の機会に)
その日から私の手は救われたのです。
手を痛めることなく、あっという間に大量のプラバンをカットすることができるのです。
しかも型紙をいちいち写す手間も必要がなくなるので、作業時間も5分の1程度まで短縮されました。
買うときにはその価格に躊躇はしましたが、本当に買ってよかったと思いました。
ブラザーさんに届いたナナアクヤの噂?
その後、誰に頼まれたわけでもないのに、あちこちで「スキャンカットは便利ですよ」と言い続け、フジテレビの朝の番組に生出演した際も便利なお気に入りの道具として紹介し、その噂?はついにブラザーさんまで届き、そして2021年春(2020年春から延期されましたが)日本ホビーショーにて、ブラザーさんのブースにてワークショップをすることになりました。
現在私が主に使用しているスキャンカットは「SDX1200」という最上位機種です。
(ScanNCutDXシリーズで、Amazon等で購入できるのは「SDX1000」や「SDX1010」という機種)
「CM110」と比較して圧倒的にこちらの方が静音性に優れていて、何より「自動ブレード調整機能」があるために、自分で刃の調整をしなくても綺麗に切ってくれます。
ハーフカットのモードもあるため、ステッカーなどを自作することもできます。
先日は、箔転写やエンボス加工のできるキットも追加購入したので、これからはプラバンをカットするだけではない、スキャンカットでのハンドメイド生活がますます充実しそうです。
スキャンカット の使い方については、今後いろいろと記事にしていきますのでお楽しみに!
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