子どものころに「プラバン遊び」をやったことのある大人も多いはず。ブームは繰り返し、いまの子どもたちにも大人気の「プラバンクラフト」。その魅力と作り方をご紹介するこのサイト、まずは基本中の基本、そもそもプラバンって何なの? というお話から始めます!
プラスチックの板。だから「プラバン」
「プラバン」とは、薄く延ばされた「プラスチックの板」の総称。略して「プラ板」。「プラいた」ではなく「プラバン」と読みます。ひとくちにプラバンと言っても、実はたくさんの種類があります。
このサイトで紹介する「プラバンクラフト」で使うのは、その中でも特に、加熱して縮むタイプのものです。見た目がよく似ていても、加熱しても縮まないプラバンもありますので、購入する際は商品の説明をきちんと読んで、必ず縮むプラバンを選んでください。
加熱しても縮まないタイプのプラバンや、その他のプラスチックを、オーブントースターで加熱し続けると、発火などの危険性があります。くれぐれも気をつけてください!
縮むプラバンって、何でできているの?
縮むタイプのプラバンは、「ポリスチレン」という素材でできています。
お惣菜などを売っている際に入っているプラスチックの容器などに、「PS」というマークが入っているものがありますが、それも縮むタイプのプラバンとして使えるものが多いです。
実は納豆の白いプラスチック容器も縮みます! 蓋の汚れていない部分で実験をしてみても楽しいです(収縮するときの縦横比はかなり変ですが……)。
ただし、「ポリスチレン」や「PS」でも縮まないプラバンもあります。
というのも、正確に言うとプラバンは“縮んでいる”のではないのです。加熱することによって“元のサイズに戻っている”のです。
加熱して元のサイズに戻るタイプのプラバンは、加熱しながら薄く延ばして、固めた状態なのです。それに再度熱を加えることによって、また元の状態に戻るというわけです。収縮の縦横比の具合はこの加熱しながら薄く伸ばす際の具合で決まります。商品によって収縮の縦横比に違いがあるのはこのためです。
縮まないプラバンは「加熱して伸ばす」ということをしていない状態、つまり元の状態のままのものなので、加熱しても縮まないのです。
こんなにいろいろ! 縮むタイプのプラバン、種類と特徴
縮むタイプのプラバンには、現在いろいろな種類があります。
透明、フロスト(やすりがけ済み)、黒、白、インクジェット印刷のできるもの、蓄光するもの、そのほかにも、模様や色、厚みにも種類が各種あります。
ご自分の作りたいプラバンクラフトに合ったものを選ぶと良いでしょう。
ナナアクヤがおすすめする、日本国内で購入できる縮むタイプのプラバンには、こんな商品があります。(商品写真をクリックするとAmazonやECサイトへと飛びます)
【透明プラバン 0.2mm~0.4mm厚程度】
- 透明感を生かした仕上がりになる
- 着色は油性マーカーがおすすめ。
- そのほかにポスカやプラスチックに描けるタイプのペンなども使用できる。
- その場合は加熱前に使用できるものか、加熱後に使用したほうが良いのか気をつける。
- 0.2mm厚のものは花などの繊細な仕上がりに曲げるもの、0.3、0.4mm厚のものはキーホルダーやバッジなどにおすすめ。
>> 透明プラバンの詳しい使い方の解説記事は、後日掲載予定!
【フロスト(やすりがけ済み)プラバン 主に0.2mm~0.3mm厚】
- すりガラスのような仕上がりになる
- 油性マーカー、色鉛筆、パステル等でも加熱前に着色できる
- ナナアクヤは主にこのフロストプラバンで作品をつくることが多い。
- 0.2mm厚のものは花などの繊細な仕上がりに曲げるもの、0.3mm厚のものはキーホルダーやバッジなど、また多肉植物や椿などの厚みのある仕上がりにしたいものにおすすめ。
>> 半透明プラバンの詳しい使い方解説は、後日掲載予定!
【白プラバン 主に0.2mm厚】
- 仕上がりは不透明な白となる。
- 油性マーカー、色鉛筆、パステル等でも加熱前に着色できる。
- 加熱前は薄く透けているので型紙を写すこともできる。
- 加熱後にレジン等を使うことによって陶器のような仕上がりにすることもできる。
>> 白プラバンの詳しい使い方解説は、後日掲載予定!
【黒プラバン 主に0.2mm厚】
- 仕上がりは不透明な黒となる
- 加熱前でも不透明なために、そのまま型紙を写したりすることはできない。
- 色鉛筆、油性マーカー等を使用できる。
- 加熱後にレジン等を使うことによって陶器のような仕上がりにすることもできる。
>> 黒プラバンの詳しい使い方解説は、後日掲載予定!